泉佑子の日常つらつら。


by bloomor05
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7/31:間接キス?

「あっつい。」

「そりゃ、夏ですもん。」

「暑すぎる。」

「だって、夏の日の外ですもん。」


「誰、こんな日に外で部活やるって言った奴!!」
「もともと陸上部は外でやるもんじゃないの?」
「そうだけどさ、何が何でも暑すぎる!」
「じゃぁ、部活やめたら?」

「..。」


あ、黙った。


「まぁ、諦めて部活に戻ったら?」
「俺はもうちょっと日陰にいる。」
「あ、そう。」

そう言って奴は東屋のテーブルに突っ伏した。

「ねぇ、お茶とかねぇの?」
「持参でしょ、何言ってるの?」
「ですよねぇー。なんか飲み物無い?」
「有るけど、無い。」
「は?有るんだったらちょっと頂戴?」
「嫌だよ、飲みかけだし。」
「それでもいいから!お願い!」

「こっちが良くない!!」
「はぁ?」
「水道の水飲めばいいでしょ?」
「何故かお湯が出てくるんですよ、奥さん。」
「まだ結婚してないから!」
「そうだったね。」

そうやって、いつもコイツは私をおちょくって遊ぶ。

「本気で、一口で良いから。」
「...お願い。一生のお願い!」
「あんたに一生何回有るのよ。」
「お願い!」
「ったく...。一口だけだよ、本当に。」
「ありがとうございます、神様仏様、奥様!」
「結婚していないってば。」

私は取り出したペットボトルを奴に渡した。

「有り難う。」

相当喉が渇いていたのか、私の想像を一口を遙かに超え、殆ど、というか全部のみ干してしまった。

「最悪。」
「でも一口だよ。」
「一口じゃないよ、一気飲みだよ。」
「そんなの気にするな。」
「気にするよ...。」
空になったペットボトルを私は見つめていた。

「ん?間接キスだから?」
「...はぁ?最低っ!」

私はゴミになったペットボトルを捨てるために席を立った。

「俺じゃ嫌だった?」

「...。」

「そっか、ごめん。俺、お前のこと好きだから、なんかいじめたくなるんだよね。そっか、ゴメン。
俺戻る。」


振り返ると、彼は陸上部らしい走りで部活に戻っていた。



ただ、淋しげな背中を揺らしながら。

言い訳。
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by bloomor05 | 2006-07-31 17:24 | 1day1title